【わかるようでわからない】M2M、IT、ICT、IoTの違いを解説

【わかるようでわからない】M2M、IT、ICT、IoTの違いを解説

 M2M、IT、ICT、IoTの違いを解説

IoT

Googleが日本語による検索サービスを始めたのは2000年のことです。ちょうどその時に「M2M」という概念が日本でも注目を浴びました。2001年には「IT基本法」が施行されています。

「IT」は国際的には「ICT」と表現されることが多いようです。そして近年成長著しいのが「IoT」でしょう。「M2M」「IT」「ICT」「IoT」― これらの意味の違いをこの記事では解説していきます。

M2Mとは

M2M

M2Mとは “Machine to Machine”の略で、人間を介さずに機械同士が相互通信して、自動的に最適な制御を行うシステムのことです。この機械とは、工場、ビル、自動車などあらゆる機会が対象となるため、様々な分野での活躍が期待されていました。

日本においては2000年代前半に取り組まれたユビキタスネットワーク社会の構想時に注目されました。しかしその当時は技術が追いついておらず、莫大な費用もかかったことから、それが実現されることはありませんでした。

ITとは

ITとは“Information Technology”の略で、日本語には「情報技術」と訳されます。コンピューター機能・データ通信に関する技術全般を意味します。パソコンも、スマートフォンも、ハードウェアも、ソフトウェアも、アプリケーションもすべてITの一部です。

ICTとは

ICTとは “Information and Communication Technology”の略で、日本語には「情報通信技術」と訳されます。ITとICTは同じ意味合いで使われることも多々ある一方で意識的に使い分けられることもあります。その場合、ITがコンピューターやデータ通信の技術そのものを意味するのに対してICTはそのようなIT技術をコミュニケーションに活用することを意味します。

IoTとは

IoT

IoTとは “Internet of Things”の略で、日本語では「モノのインターネット」と訳されます。あらゆるモノがインターネットにつながることで、これまでになかった種類のデータを取得することができ、それを分析することで新たなサービス生み出すことができます。

ITやICTがコンピューターの世界にとどまり、M2Mが機械同士のつながりにとどまる中、IoTは「あらゆるモノ」、つまり物理的なものもバーチャル的なものもすべてがインターネットでつながるというコンセプトです。これがIoTとそれ以外の決定的な違いと言えるでしょう。

IoTの社会が現実味を帯びてきたのは、スマードフォンやAIなどの技術革新や、それに伴い実用レベルまで下がった費用によるものです。今後5Gなどの通信技術の進化によって、IoT化はさらに加速度を増すものと考えられます。

まとめ

M2M、IT、ICT、IoTの違いを解説しました。リアルな世界とバーチャルの世界の融合を可能とするIoTは、ヒトと機械がインターネットを介して共存する時代を色濃く反映しています。

M2Mが注目を浴びた2000年代初期からわずか20年足らずで時代はここまで来ました。次の20年に私たちはどんな技術革新を目の当たりにすることになるのでしょうか。

Kaz

略歴
熊本出身。カリフォルニアの大学卒のフリーランスライター 興味ある分野は「自分自身のデータ化」。遺伝子検査実施済み。 遺伝子レベルで「新規性探求」と「行動持続性」が高い。加えて夜型。 現在の目標は「一人でIoT」。 最新技術を通してデータ収集・分析し、自分自身をより深く知ることで スマートな生き方を模索中。愛用製品はJINS MEME ES。 記事執筆依頼をお待ちしています。

キーワード: M2M、IT、ICT、IoT